第九回尾崎放哉賞表彰 


尾崎放哉大賞

言葉になることを諦めて線香花火
京都市    伽   瑤

春陽堂賞 
雨の余韻残し駅は過去になる

豊前市   小川 洋子

優秀賞  眼鏡を置く世界が少しほどけていく
江東区    小西 蒼風

ランドセルの指揮者 夕焼けをふる
北上市 木田智子

本のすきまで化石と眠っていた少年
大津市   奥野立日十

地図の剥がれた地球儀の平穏
川越市   一の橋世京

よく喋る卵で綴じる 

板橋区   いまきいれ尚夫
入賞  放っておくだけで大きな月になっている
秋田市    小林 万年青

半眼のような夕焼 出口なのか
防府市   白浜 和照

父親のおにぎり頑丈に出来ている
太田市   伊藤 もや

父を終えた父が眠る
鶴岡市   菅原  誠

月がぬっと出るなにもかも忘れる
さいたま市   青井 こおり

ひょいと月光(うお)の鱗に宿る 
光市    瀬戸内 光

堆積して化石になれぬ言の葉つもる
 豊田市    森下 紙魚

風と化すのを待っている石ころ

宇部市   松尾  

言葉捨て秋蝶の後をつけて行く
仙台市   汐海 治美

涼しい顔をして銅像が立つてゐる
堺市   
宇都宮 駿介

敢闘賞  くしゃっと詰められた新聞にふるさとの匂い
新宿区     遠田 穂奈美

【第九回尾崎放哉賞選者】

自由律俳句結社『青穂』役員:小山貴子、黒崎溪水、平山礼子、高木架京、平岡久美子、三好利幸

敢闘賞は、自由律俳句を未来に繋いで行きたいとの願いから、三十代までの作者の作品で、一次選以上を通過した作品の中から期待を込めて代表が選出致しました。

次の作品は同一受賞者による入賞対象作品です。多くの方が受賞の機会を持てるように賞から外させていただきました。

軒の雨寝たきりの私をそっと削ぐ   小西 蒼風

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