「咳をしても一人」「こんなよい月を一人で見て寝る」等、
自由律俳句の名作を残した尾崎放哉。
「尾崎放哉賞」は、放哉の愛した自由律俳句の魅力を世に広め、
多くの方々に自由律俳句に親しんでいただくことを目的として
自由律俳句を公募し、青穂の大会で表彰を行うものです。
尾崎放哉大賞 生家の栗の木は貉に任せてある
鳥取県 信 典
春陽堂賞 月を砕いて夜に染まり切らない川
山口県 松尾 貴
優秀賞 悼むには明るすぎる星が流れる
千葉県 石井 一草
ビーチサンダルひとつ裏返って太平洋
埼玉県 一の橋世京
白い靴退屈を蹴った汚れ
大阪府 大山 まる
どのテレビもガザの子が泣く電気屋
神奈川県 本山 麓草
君がいない余白に花を植える
愛知県 森下 紙魚
入賞 生き生きと死んでいる草の虫
大分県 橋本登紀子
止まれない兵隊蟻たち
兵庫県 前畠 一博
ふっと町がふくらむ角を曲がる
東京都 遠藤 多満
生きてきた話に爪ばかり伸びる
山口県 河村 正浩
物云はぬ一日大きな月が出た
愛知県 成田 乱泊
姿見だけが知っている今日の約束
埼玉県 小出 咲
別れがたく朝の月透明になるまで
福岡県 丹村 敦子
弓張月が棲む補習帰りの窓
宮崎県 白波 蘇酪
湖を見つめる少年のいた砂浜に立つ
滋賀県 立日十
朝から蝉森が一つになっている
秋田県 万年青
敢闘賞 海月だらけ雨の街
大阪府 大坪 有佑
自由律俳句結社『青穂』役員:小山貴子、黒崎溪水、平山礼子、高木架京、平岡久美子、三好利幸
※ 敢闘賞は、自由律俳句を未来に繋いで行きたいとの願いから、三十代までの作者の作品で、一次選以上を通過した作品の中から期待を込めて代表が選出致しました。
※次の作品は同一受賞者による入賞対象作品です。多くの方が受賞の機会を持てるように賞から外させていただきました。
すぐに詩だとわかる産声 石井 一草
(アイウエオ順)
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TEL/FAX 06-6844-1719(小山貴子)
メールアドレス:hosaisan581@gmail.com
ホームページ http://www.housai-shou.com